2020年11月11日水曜日

【特別拝観】利休作庭の魅力的な庭園に癒される「大徳寺 黄梅院」

大徳寺の二十四寺院ある塔頭寺院の一つ、黄梅院。織田信長や豊臣秀吉がゆかりある寺院で、千利休が作庭したと伝わる直中庭は見事です。10月3日より特別拝観が始まっています。

【秋の特別拝観】
期間:2020年10月3日~12月6日
拝観時間:10:00~16:00受付終了
拝観料:800円
前庭のみ撮影可能


前庭
通常非公開寺院で、春と秋に特別拝観されていますが、コロナ禍のご時世、少しでも癒しのひとときをとのことで、6/1〜期間を設けないお寺主催の一般拝観を実施されていました。10月2日迄は、普段撮影不可の直中庭なども撮影可能でした。
特別拝観へ行かれる際の参考になれば幸いです。


前庭にある鐘楼です。
1592年(天正19年)加藤清正が寄進したと伝えれられています。


受付を済ませて、本堂などの拝観へ向かいます。
こちらの庭園も見事で、茶室や石灯籠などもあり、日本庭園の魅力が詰まっています。


玄関です。
玄関にも和風の窓があり、庭園の樹木が見えるようになっています。
こちらで下足します。

玄関から回廊を抜け、庭園を眺めながら休憩することができます。
なんとも贅沢な風景。
黄梅院では静かに庭園を眺めながらゆっくりできる所が随所にあります。


直中庭へ向かう回廊です。
長い回廊が庭園の広さを物語っています。
回廊の途中もこんな素敵な景色を見る事が出来ます。
木々の間に、苔と大きな石灯籠、茶室が印象的です。


直中庭は利休が六十六歳の時に作られたと伝えられています。
秀吉公の軍旗瓢箪をかたどった池は、雨の日だったので、水が溜まっています。

一面苔に覆われた池泉回遊式庭園。比叡山より持ち帰ったと伝わる三尊石など、日本の風情を感じる魅力的な庭園です。


自休軒より見える直中庭です。
緑が生えます。紅葉の盛りには赤く染まり更に美しい風景が見れることでしょう。

作夢軒(さくむけん)です。
武野紹鴎好みの茶室と伝わっています。


1588年に建立された重要文化財の本堂です。
本堂には仏間や数々の貴重な襖絵がある部屋があります。


本堂前の破頭庭(はとうてい)です。
白砂と苔の部分には二石が設置されたシンプルな庭園です。
本堂の檀那の間です。
こちらにある襖絵が唯一現存するものだそうです。

重要文化財の襖絵です。見事な水墨画で、複製だそうですが、見事に再現されています。


重要文化財の庫裡です。禅宗寺院の庫裡としては日本最古のものだそうです。


作仏庭(さぶつてい)本堂北側の庭園です。北東にある立石は破頭庭への流れを作っている滝を表しているそうです。

本堂と庫裡の間にある閑坐庭(かんざてい)です。火頭窓から眺めるとまた印象が違って趣があります。

☆最後に
お庭や茶室、襖絵など見どころが多い黄梅院。
特別公開時は紅葉の見頃を迎え、更に魅力的だと思います。
ご住職がおられる時は直接御朱印が書いていただけるかも?
近くへ行かれた際には立ち寄られてはいかがでしょうか?

黄梅院 on YouTube









名称:大徳寺塔頭 黄梅院
住所:京都市紫野大徳寺町83-1
拝観時間:10:00~16:00受付終了
拝観料:800円
関連ページ:https://kyotoshunju.com/temple/daitokuji-oubaiin/


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【京都紅葉2020】京都の住宅街に広がる秋の絶景♪桂坂のモミジバフウ並木

京都西京区桂坂ニュータウンにある桂坂。
2キロ続く360本のモミジバフウが色づいています。
真っ赤な並木とカラフルなグラデーションの並木が織りなす絶景が人気です。

阪急桂駅西口掲示のバス路線図です。
桂坂へのアクセスは、阪急桂駅より約20分程。京都市バスを利用しました。

京都市バスや京阪バス、ヤサカバスが通る桂坂南本通り。
阪急桂駅を出て、途中京大桂キャンパスを通り、桂坂センター前で下車しました。
       
桂坂センターバス停付近から。付近のモミジバフウの紅葉は少しずつと言った感じですが、赤い木もあり、カラフルです。対岸の並木道は赤く染まっていました。

桂坂センターから下がって、バスロータリーに近づくと、オレンジに紅葉したモミジバフウが有りました。ここは京都ですよね?(笑)
外国で見るような風景です。
こちらもバスロータリーのそばです。
モミジバフウと黄色いキリンソウのコラボが綺麗でした。
キリンソウといえば、厄介者のイメージですが、この風景は綺麗だと思いました。

ロータリーです。こちらにはバスなどが通り、車が行き交う風景も素敵です。


ロータリーから北方向には、国際日本文化研究センターや桂坂野鳥遊園があります。

ロータリーから桂坂南本通りを東へ。
桂坂センターのバス停付近から見えていた赤いモミジバフウの並木道です。

南側を見ると、桂坂が結構な高さのところにあることが分かります。

以前はモミジバフウの真っ赤な落ち葉がたくさん落ちていたそうですが、
夏の酷暑の影響でここ数年は減っているそうです。

峰ヶ堂町三丁目バス停まで坂道を登ってきました。

峰ヶ堂町三丁目バス停付近から見た桂坂南本通りです。
ロータリーを挟んだ坂道が東西に広がり、カラフルなモミジバフウ並木道が絶景を生み出しています。桂坂センターバス停付近とはまた違う魅力がありました。
※画像は全て歩道より撮影。

バスが行き交う魅力的な風景。
近くへ行かれた方は立ち寄られてはいかがでしょうか?

☆スポット情報
名称:桂坂
所在地:京都市バス 桂坂センター前バス停付近(桂坂南本通り)




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2020年9月27日日曜日

【特別公開】9月の公開は希少!母屋2階が初公開され、庭鏡の美しさも健在です「旧邸御室」【有形文化財】


初の9月公開!母屋2階が初公開され、深緑となった庭鏡の美しさも健在です。
五感で感じたい人、撮影を楽しまれたい人、美しい景色と共に、気軽に文化財を楽しめます。特別公開期間は2020年9月5日~10月4日までです。

☆9月公開は希少、母屋二階は初公開


初の9月公開!
例年一般公開されている5月はコロナ禍の影響で自粛され、今回の9月特別公開となりました。
初公開、母屋二階からの眺望は見事で、9月の庭園が楽しめるのも希少です。
文化財を守るスタッフの方々のまごころを感じる公開。
今回は特別公開の様子を紹介します。



旧邸御室へのアクセスは嵐電御室仁和寺駅から徒歩約5分。
JR京都駅からは太秦で嵐電へ乗り換え、30分ほどで到着します。
嵐電で京都らしい風情を楽しみながら、道中も車窓を楽しめますよ!
この日御室仁和寺駅は、バリアフリー工事中でした。

旧邸御室は昭和12年に建築され、平成29年に国の有形文化財に登録されました。
築80年を経たとは思えぬ洗練された数寄屋造りですが、設計者や設計目的は不明だそうです。
NHKの人気朝ドラ『マッサン』ゆかりの方が、住居として所有されていた時期もあるそうですよ。

新型コロナ対策として、入館料を支払う際に消毒と検温を行います。
また、マスクの着用と文化財保護の為、靴下の着用をお願いされています。
コロナ対策を徹底されているので、安心して楽しむことが出来ました。
(入場制限の可能性あり:公式HPより)

こちらが玄関になります。
磨き上げられたインドネシア産花梨の木が来館者を歓迎してくれます。

☆初公開の母屋二階


入り口そばに階段があり、そちらから二階へ上がります。
二階には何室か部屋があるようですが、庭園側の部屋が公開されています。
公開されている和室には高級感あふれるソファがあり、座って景色を眺める事が出来ます。
ガイドさんの説明あり。

ソファからの景色。
高級感あふれるソファに腰かけながら、深緑の景色を楽しむことが出来ます。
耐震上の関係から、来年以降の公開は未定だそうです。

二階から見た庭園です。
双ヶ岡の借景を利用した庭園と、百日紅も楽しむことが出来ます。
二階を公開される際に、景観向上のために植樹などの手入れをされたようです。
何気なく見える景色にも、陰ながら配慮されていることに感銘を受けました。

☆庭鏡(母屋一階)

SNSでも大人気の「庭鏡」。
初めて見られた方は一体どうなってるの?庭鏡って?と思われるかもしれませんね(笑)
小さいながらも存在感のある灯籠と、アカマツなどの常緑樹や楓などのグリーンのグラデーションが見事な庭園風景が、磨き上げられたインドネシア産花梨の木のテーブルに、鏡のように映り込み、絶景となっています。
京都市内では他にも床やテーブルに景色が映りこむ所はありますが、
旧邸御室のように鮮明に映るところは希少だと思います。
撮影不可の施設が増えつつある中、旧邸御室では撮影可能です。皆さん譲り合って撮影を楽しまれていました。


庭鏡より引いた場所からの景色です。
庭園を望む位置に花梨の木のテーブルがあり、富士山を象った欄間や桐の透かしの入った付書院の欄間も素敵です。

☆お休み処(カフェスペース)

初秋の公開ですが、まだまだ暑い日もあります。
涼を取りたい方はこちらへ。
クーラーが効いていて、休憩出来ます。
(新型コロナへの配慮から、人数制限の可能性あり)

こちらにも花梨の木のテーブルがあり、皐月などが植えられた庭園とソファが鏡のように映りこむ景色が人気です。(カフェ利用の方のみ入室出来ます。)


毎回注文している「アイスグリンティー」。
お菓子付きで、こちらがまた美味です。
他にアイスコーヒーやビールもあるようですよ!
浴室のガラス扉に施された彫刻です。
今はもうあまり見られなくなった筏下りが見事に表現されています。

庭園では百日紅が綺麗に咲いていました。
5月の一般公開では見れない風景。
緑の世界に花を添えています。
岩を利用して作られた手水鉢に、百日紅の花が浮かべられていました。

☆茶室 双庵

庭園端の階段を登ると、小高い景色のいい良い所に茶室双庵(ならびあん)があります。
茶室内への入室も可能です。
茶室としては大きく、茶道をたしなまれる方が、にじり口から入室されることもあるそうです。
茶室からの景観も見事です。
百日紅や緑に包まれた景色を見ながら、休憩することもできます。

茶室待合所です。
待合としては、かなり大きいようです。
こちらでも腰かけて休憩する事が出来ます。

不定期ですが、茶室待合所付近から滝が流れます。
待合に座りながら、滝の音を五感で感じる…
心が洗われる風景です。
(滝の様子は下記のYouTubeでもご覧になれます)


☆洋間

開放的で明るい室内で、絵画の展示や天井画があり、土蔵が隣接しています。


武藤彰氏による天井画。
じっくり見てみると、木目が互い違いになっています。
洋を意識したシャンデリアと、見事に描かれた和の花々とのコラボレーションが素敵な天井の風景ですです。
文化財に指定されている土蔵の内部です。
格子越しですが洋間から内部を見学することが出来ます。
内部を拝見すると、そこは異空間で、お宝発見!という感じのTV番組に出て来そうな雰囲気でした。きっと貴重なものばかりだと思います。


☆最後に
今回は特別公開の旧邸御室を紹介しました。
公開の度に感じることは、スタッフの方々が、来館者を想い、皆様に楽しんで欲しいという気持ちと温かさ、まごごろ。そして旧邸御室の事を大切に守られています。
今回もそんな思いが館内に溢れる公開だったと思います。
毎回初めての公開がありますが、今回は母屋二階と9月初公開ということで、今まで見れなかった景色をたくさん見れたように思います。
今後は5月公開が通常となり、9月に公開する可能性は低いそうなので、この時期に館内を見れた事が貴重に思います。
近くへ行かれた際には立ち寄られてはいかがでしょうか?

☆旧邸御室 on YouTube


☆スポット情報及び特別公開情報

名称:旧邸御室
住所:京都市右京区御室岡ノ裾町5
電話番号:075-366-0376
関連ページ:https://omuro-kyoto.jp/

特別公開~深緑の薫~
期間:2020年9月5日(土)~10月4日(日)
拝観時間: 10:00~16:30 (最終受付 16:00)
拝観料:1000円(ポストカード付)





【特別拝観】利休作庭の魅力的な庭園に癒される「大徳寺 黄梅院」

大徳寺の二十四寺院ある塔頭寺院の一つ、黄梅院。 織田信長や豊臣秀吉がゆかりある寺院で、 千利休が作庭したと伝わる直中庭は見事です。 10月3日より特別拝観が始まっています。 【秋の特別拝観】 期間:2020年10月3日~12月6日 拝観時間:10:00~1...